しらけ五輪(副題:キツネとタヌキの化かし合い)

2020年の夏季オリンピック・パラリンピックの開催地選考で、東京が招致に成功したのは2013年9月のことだった。猪瀬知事をはじめとする招致委員会のメンバーらが一斉にガッツポーズを見せて、国内でも歓喜の声が飛んだ。

あの時の興奮と喜びはどこへ行ったのだろう。

ザハ・ハディド アーキテクトのデザインを採用した新国立競技場は、2012年11月に決定したが当初の総工費予算が1300億円だったのに対して、デザイン通りに建設すると3000億円を超すとされたことから白紙撤回された。

森喜朗組織委員長は当初「たった2500億円も出せなかったのか」とうそぶいて笑っていたとされているが、2015年7月に政府が正式に建設計画の白紙撤回を決めると「生ガキみたいで私も嫌だった」と前言をひるがえした。

さらに佐野研二郎のデザインによるオリンピックエンブレムが盗作疑惑や選考過程の不透明さから白紙撤回されたのは、その2か月後の2015年9月のことだった。

この時すでに、NHK放送センターの移転であるとか神宮周辺の再開発であるとかの莫大な利権が始まっていたことを国民が知ったのはずっと後のことだが、オリンピック招致に沸いた国民の熱気はこの「新国立競技場」と「エンブレム」という二つの問題だけで十分過ぎるほど冷めてしまっていた。

そして、舛添の不正会計疑惑に端を発して都知事選にまで発展したのだったが、ふたを開けてみれば豊洲新市場に巨大な疑惑が潜んでいた。

2016年という年はベッキーのゲス不倫で始まったようなものだったが、豊洲や各競技場建設の問題に比べれば幼稚な子供のようなことだった。都議会の内田と森と石原は裏でつながっていた。

「日本シネ」というのが流行語だったらしいが、「おとうふ屋さんじゃあるまいし」の方がずっと気が利いていたような気がする。有明にするか横浜アリーナにするかといった泥仕合いに発展している東京オリンピックなど、ほとんど誰も興味を示さなくなっているように思うのだがいかがだろう。少なくとも私は東京五輪の誘致を石原が始めた時点で「バカなことを」と思っていた。

ザハへの設計コンペ料も招致活動の際の幽霊企業へのコンサルタント料も、すでに何億円と支払われている。尖閣諸島を買い上げると言って寄付金を集めたのは石原だったが、あの資金は消えてなくなってはいないだろうか。今回の電通の上層部の(労基法違反による)処分も、そっちに関係した者の口封じではないだろうか。あるいは国民に知らされていない、もっと大掛かりなことに電通が噛んではいないだろうか。

「大山鳴動してねずみ一匹」と記者から指摘された小池都知事だったが、「チャイナ服」から「豊洲の盛り土」が出て来たのだから大手柄と言ったところだ。

まぁねずみ(自民党東京都連)退治は来年のお楽しみとして、今年の突っ込みどころは「二重国籍」だとか「チェ・スンシル・ゲート」とか百花繚乱で退屈する間がなかった。



この国から、舛添とか鳥越とかのゴミが消えて行く1年だったし、歌も踊りもへたくそなグループが解散するし、清純派を装っていたタヌキの化けの皮もはがれたことだし、なんか来年は明るい年になりそうな予感がする。

来年あたり消滅する新聞社と民放が出るともっと良いのに。

私の毒舌は、よりいっそう快調になるでしょう。



皆さん、良いお年を。





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