親日国

意外にもハンガリーが親日国だと聞いて驚いた。

かつてソビエト社会主義共和国連邦を中心としたワルシャワ条約機構(ソ連・ブルガリア・ルーマニア・東ドイツ・ハンガリー・ポーランド・チェコスロバキア)の一員だったハンガリーだったが、これらはソ連の社会主義の緩衝地帯に利用されただけであって経済力をつけて独自発展することをソ連から厳しく制限されていた。

工業力が発展せず国民が貧しいことが社会主義を持続させるためには重要だったわけだ。

ソ連の影響下にあった当時、この国は「ハンガリー人民共和国」と呼ばれていたが、1989年に民主化しマルクス・レーニン主義を放棄した。

この国には長い歴史があってモンゴル帝国に侵略されたりオスマン帝国に侵略された歴史すらある。1848年にはハンガリー革命が起き、1956年にはハンガリー動乱が起きたりもしている。

ハンガリーはもともとソ連の計画経済で重工業が根付いていたことから、民主化の2年後である1991年に日本の自動車メーカーであるスズキが進出し工場を建設した。地元の人々を労働者として雇用した。というのも東ヨーロッパの中央に位置するハンガリーは欧州各国へ輸出する生産拠点として理想的な地理関係にあって、国民の教育レベルも高く勤勉性も申し分なく、何よりも親日国だという理由があったとされている。(どこかの国とは丸きり逆である)

親日の理由は日露戦争でバルチック艦隊をせん滅した日本の軍事力の高さに由来するものだったが、もしかするとモンゴル帝国の侵略を許さなかったということも手伝っているのかも知れない。(やはりここでも高句麗と関係してしまう)

基礎部分で「親日」があったところへ来て、民主化後一番乗りでやって来たスズキを好きにならないはずがない。グレー色しか売られていなかったソ連型(東ドイツやチェコ製)の乗用車と比べて、真っ赤の塗装のスイフト(日本名:カルタス)は国民車として爆発的に売れ「ハンガリーのクルマである」とまで呼ばれた。実際に工場で働く労働者の99%がハンガリー人だった。

排ガス規制の適合でアメリカではシビックが飛ぶように売れていた頃、東ヨーロッパを席巻していたのはスイフト(カルタス)だった。

それにつられてブリジストンやデンソーなどの自動車関連メーカーがこぞってハンガリーに工場を建てることになり、ハンガリー人の日本贔屓は加速して行くことになる。その数46社。

アメリカのトランプ次期大統領が「日本車をアメリカから叩き出す」と言ったが、トヨタもニッサンもすでに現地生産をやっており現地の雇用に貢献している。ハンガリーもそうで、当然ハンガリーの人々は「スズキはハンガリーの会社だ」と言って笑顔を見せている。トランプとハンガリーの労働者、どっちが大人だろう。

ましてや日本のコミックに夢中になりながら、口では日本の歴史を罵っているような隣人は、視野に入れるのも汚らわしい。

「教育水準が高く、勤勉で、親日的な国民性」とはまさに台湾のことを言っているような錯覚を覚えてしまう。

フランスのパリが大気汚染で大変なことになっている。パリに入る車両をナンバーの奇数・偶数で規制してるとか。何でもPM10というらしい。ディーゼル車ばかり走らせるからだ。

オーストラリアの潜水艦は本当に造れるんだろうか。潜水艦が丸ごと「排ガスタンク」になるかも知れない。

いっそハンガリーに造らせればどうだろう。あ、そうか。ハンガリーには海がなかったんだっけ。



因みに、ハンガリーの代表的なお酒はバーリンカ(Pálinka)という40度くらいの蒸留酒。果実を使った香り豊かなお酒なので、東ヨーロッパの豊かな農産物を示しているようです。

隣国のルーマニアにはツイカ(Tuica)という同じく果実原料による蒸留酒(50度以上!)があるけれど、似たような文化なんですね。

スズキ・スイフトはツイカで走るだろうか。パリの大気汚染の救世主になるかも知れない。





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