化けの皮がはげてゆく

石原元都知事の言動の変遷を見ていると「実にわかりやすい人だなー」と思うのである。

自民党東京都連と自民党執行部が推薦した元総務大臣の増田に対立するかたちで小池が出た際に、「厚化粧の年増女」と毒を吐き、彼女が当選して豊洲の移転延期を発表したのちに共産党都議からあるはずのない地下空間の存在が暴露された。

慌てた石原は「騙された、東京都庁は伏魔殿だ」と言い「新知事への協力は惜しまない」と言い出したが、「何せ高齢なので記憶が定かではない」とトーンを落とし、やがて文書による質問状が都から来るとないないづくしのゼロ回答。

小池都知事が「再度質問状を送る」としていたところへIOCのバッハが来て「当初の計画を変えないことがお互いの利益だ」と発言した。つまり小池のスピードにブレーキをかける働きをした。

ね? 一連の流れとしてこれを見た場合に、卸売市場問題と東京五輪は連動していることがわかるじゃない。リオに決定するまで石原が招致活動やってたんだから。

それを引き継いだのが猪瀬だったわけで2020年大会を射止めた。2016年の招致に失敗した時点で、東京ガスのコンビナート跡地を買い上げることは決まっていたのであって、そこへ森元総理が深く関わるゼネコンが噛んでいた。

2016年を取りのがしても2020年は絶対に獲得しなければならない事情があったわけ。

安倍が「アンダーコントロール」と言い、クリステルが「お・も・て・な・し」と言って日本人がバンザイしたのも、裏で元政治家らのゼネコンを使った利権の実態があったことなどまだ誰も知らなかった。

森はラグビーのW杯をメインにしているような素振りを見せて国立競技場建設に口を出していたけれど、その後の週刊誌の取材によって神宮の再開発という壮大な土建利権が隠れていたことを暴露された。

その流れを応援するように石原もバッハもJOCもボート連盟も動いている。

海水であろうと横風が吹こうと、羽田の轟音がうるさかろうと大会後誰も利用しなかろうと知ったことではないという連中が、巨大建築費用に目を奪われている。そしてそれはすでに走り出している。

明治神宮の周辺の建築物の高さ制限が変更された。高層建築物が建てられるようになり、神宮球場がドーム屋根を持てるようになっている。

そしてNHK渋谷センターが築地へ移転する計画が進めれらている。なぜ現在のNHKが掘り下げた土地に建っているか、高さ制限があったからさ。

神宮周辺が大きく変わろうとしている。それはとりもなおさずスーパーゼネコンの経理部を窓口にして、あらゆる権力者たちに配られることになって行く。コンサルタント料とかの名目で電通を通して外国人のポケットにも入ることになるだろう。そして都庁の役人たちの天下り先が確保されて行き「渡り鳥退職金」が積み増しされることになる。

ゆとりで豊富な都の財政は減税されることも保育園に回されることもなく、彼ら役人の所得になってゆく。スクールゾーンの狭い歩道をトラックが猛スピードで走る光景は放置されることになり、渋谷の交差点に田舎の若者が集まるのを警視庁が警備するだけだ。

豊洲や有明などがちっぽけに見えるようなたくらみなのである。




石原自身は派手に怒鳴り回っていたが、やがて成りをひそめて地下へ潜ろうとしているが、一方の森は密室でしか生きられない虱のような生物であるにも関わらず、あまりにも表へ出過ぎてしまっている。

「蔭のドンは蔭にいるからドンなのであって、陽の当たる場所に引きずり出されたらおしまいだ」と言われたのは東京都議会の内田だったが、森はそこまで考えていなかった。昔からノミの頭と呼ばれた男らしい。

鳥越俊太郎よ、いみじくもジャーナリストを自称するのであれば、ここを突かないでどうするのか。あ、痴呆症では仕方がないか。






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